九州を代表する大城郭"福岡城"
この地に残された「現存建物」見ていきたいと思います。
①南の丸多聞櫓
江戸時代より残る現存の多聞櫓。
両サイドに二重櫓をかまえていて、高石垣のある城外側には石落とし、出格子窓を備えて実践的な作りです。
多聞櫓の現存例はさほど多くないと思いますが、福岡城はその一つが残るとても貴重なお城だと思います。
②伝・塩見櫓
大正時代に黒田別邸に移築された後、現在の場所に再移築された伝塩見櫓。
長らく福岡城の塩見櫓である、と伝えられてきたのですが、近年になり崇福寺に本来の塩見櫓が別に移築されていた事が発覚。
という事は、この櫓は塩見櫓ではない別の櫓と言う事になるようです。
この櫓の本当の名前は何というのでしょうか。
③下之橋御門
現在の門は1805年に建てられたものだそう🏯
明治時代には上層部を失い、長らく一層のままでしたが、平成20年に現在の形(二層櫓門)に復元されたそうです。
福岡城内で本来の位置に現存する唯一の門で、とても見応えありです✨
④名島門
切妻造り、外壁は真壁造りの櫓門ですね。
同じ福岡市にあった"名島城"の門で、ここ福岡城内に移築されて現存しています。
名島城は毛利元就の息子「小早川隆景」が築城し、後には福岡藩初代藩主の「黒田長政」が居城としました。
周知の通り、黒田長政は福岡城に居城を移す事になりますが、その際に家臣の邸宅用の門として移築してきたと伝わります。
その後、他所への移築や都市開発による再移築を経て現在の場所にやって来たようです。
数少ない名島城の遺構が、長い年月の中、紆余曲折を経てここ福岡城内に佇んでいる。
とてもロマンを感じます。